ChatGPTに「構造発生ツール」を書かせてみた。

今随所で話題のChatGPTを触ってみました。
Twitterとかでスゴイと言われていて半信半疑ではありましたが、結論としては使える!

具体的に何をしたかと言うと

様々な化合物を生み出すコード

を作らせました。いわゆる「構造発生」と呼ばれるもので、DBから機械学習したモデルに色々な化合物を投げたい人にとっては喉から手が出るツールではないかと思います。発生させた化合物の一部がこちらです。



どうでしょうか、ある程度多様性を出しながらも、すさまじく不自然な構造はそこまで含んでいないと思います。
もちろん、「ん!?」と思う化合物はチラチラありますが、これはどこまで完璧さを求めるのかという問題ですね。条件を厳しくすれば多様性が失われます。


そんなことより、もしあなたがゼロから色々な化合物を何十個も書けと言われても困りませんか?
ベンゼン環上の置換基・置換位置の違いとかで数を稼ぎそうですね(笑)。そこには多様性はありません。
でもChatGPTに書いてもらったコードを用いると様々な化合物が数秒で数百個出せます。ここでは無条件に発生させていますが、炭化水素系に絞ることもできます。あるいは特定の環構造に対して色々な誘導体を発生させることもできます。


色々触ってみてかなり使えるということが分かりましたが、ただ
「化合物を発生するコードを書いて下さい(キャハ!)」
と頼んでも絶対に出てきません。

化合物を発生させるための必要条件や制約条件などをChatGPTと対話してきちんとインプットすることが必要です。


そのためには化学的な知識だけでなくプログラム的な思考、GPTにやらせたいことの言語化などが必要です。


と言っても、このままの進化でいくと本当にただお願いするだけで出てくる時代がきそうですね。それまでのリードタイムにおいては化学系プログラマーはまだまだ必要とされると思います。私も若手ではなくなってしまいましたがこの先も業界で生き残れるように頑張ろうと思っています。いやマジでスゴイや、何でも知っている助手がついているようなものだもの、これからはこれを使いこなせる人とこなせない人で業務の効率や質が桁違いになると思います。働き方のパラダイムシフトが見えてくる~

申し訳ありませんが、業務に使えるレベルになってしまったためコードの公開は致しません。